「2013年 復興・減災フォーラム」の開催について
グローバリゼーションの高まり、リーマンショックを経て、今少なくない人々が社会の「主流」から取り残された状態にある。それは単に貧困というだけでなく、就業、人間関係、意見表明の機会など様々な関係性が奪われ、複合的に不利な立場に立たされた状態である。欧州において「社会的排除 (social exclusion) 」と呼ばれていたこの問題に対し、我が国の政府が特命チームを設置し取り組みに着手したのは、2011年1月、東日本大震災が発生する直前であった。
ふりかえれば、1995年の阪神・淡路大震災時から指摘され続けた孤独死や二重ローンといった被災者の苦しみは、もともとあった排除の構造と密接に関係している。さらに、今回の東日本大震災では、約6万人もの人々が原発事故により故郷から遠く離れた場所への避難を余儀なくされ、それに伴い子育て、就職、老後の生活等の機会が大きく制限されたままである。
災害からの復興と、平時からの社会的包摂(誰もが包まれた状態)の実現とは無関係ではありえない。さらには、役割が与えられず、守るべき対象がない人が存在する状態では、来る災害への「減災」を語ることさえ無意味になりうる。こうした課題について各方面で実績のある研究者、実践者をお招きし、ともに考える。
【日 程】 2013年1月12日(土)〜13日(日)
【会 場】 12日(土)関西学院会館 レセプションホール 光の間
13日(日)関西学院会館 レセプションホール 光の間・風の間
《プログラム》
■12日(土) 全国被災地交流集会 (15:00〜18:30)
テーマ:みんなで考えよう 原発避難のこれから
■13日(日) シンポジウム (13:00〜17:30)
テーマ: 一人ひとりに「守るべきもの」がある社会へ−災害復興と社会的包摂−
開会挨拶:ルース・M・グルーベル 氏(関西学院 院長)
特別講演:室ア 益輝 氏(関西学院大学災害復興制度研究所 所長・総合政策学部 教授)
基調 講演:熊坂 義裕 氏(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター 代表理事)
パネルディスカッション
【パネリスト】(50音順)
小口 幸人 氏(宮古ひまわり基金法律事務所 弁護士)
熊坂 義裕 氏(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター 代表理事)
最相 葉月 氏(ノンフィクションライター)
渡部 寛志 氏(NPO法人 えひめ311 代表理事)
【コーディネーター】
松田 曜子 氏(関西学院大学災害復興制度研究所研究員・准教授)
閉会挨拶:井上 琢智 氏(関西学院大学 学長)
※1月13日(日) 2012年度日本災害復興学会総会(9:30〜12:00) を開催します。
(会場:関西学院大学上ケ原キャンパスF号館102教室)
【主 催】
関西学院大学災害復興制度研究所
【共 催】 日本災害復興学会
【後 援】 朝日新聞社
【お申し込み方法】
参加ご希望の方は、下記参加申し込み用紙に必要事項をご記入の上、
下記宛に郵便、FAX又は研究所HPの「お問い合わせ」ページにてお申し込みください。(入場無料)
関西学院大学 災害復興制度研究所
〒662-8501 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155
FAX 0798-54-6997
研究所HP「お問い合わせ」ページでのお申し込みの場合、
下記項目を明記の上、「お問い合わせ」ページにてお申し込みください。
・氏名(フリガナ)
・メールアドレス
・電話番号
・所属
・ご用件
@「2013年復興・減災フォーラム 参加希望」
A参加希望日 1月12日(土)全国被災地交流会 ・ 1月13日(日)シンポジウム
※会場の都合上、12日は定員70名、13日は定員150名になり次第、締め切らせていただきます。
なお、お申し込み時点で、既に受付が終了していた場合は、その旨折り返しご連絡させていただきます。
参加証等は発行いたしませんので当日は直接会場までお越しください。
また、参加申し込み用紙に記載された個人情報は本学の関連業務以外に使用することはありません。
【チラシ】
2013年復興・減災フォーラムチラシ