日時: 2013年3月27日(水) 13:30〜17:00(13時開場)
場所: 関西学院大学 丸の内キャンパス (東京駅日本橋サピアタワー10階)
共催: 日本災害復興学会
演題: 『災害と避難』
趣旨:
首都直下地震が起きると、ある試算によれば阪神・淡路大震災の6.5倍、東日本大震災東北3県分の4.3倍という震災がれきが発生するという。まず、東京中の空き地という空き地ががれきで埋まってしまう。仮設住宅など建設する余地はないというのだ。いや、仮設住宅を建設するにしても必要戸数は実に27万戸。東日本大震災の5.1倍、阪神・淡路大震災の5.6倍にものぼる。順調に進んでもすべての仮設住宅が完成するのに1年以上かかる計算だ。どう考えても住まいを失った多くの被災者は、東京にはとどまれない。避難先を求めて全国に散らざるを得ないだろう。しかし、阪神・淡路大震災の例をひくまでもなく、被災の記憶は思った以上に速く風化する。まして災害救助法の適用が終われば、多くの避難者は制度上、ただの転居者に過ぎない。家を失った被災者は「国内難民」となり、被災地とのつながりが切れれば、「漂流被災者」となる。わが国に長期避難者に対する支援の施策は、皆無ではないが、ほとんどないに等しい。ましてや原発避難はこれまでの災害避難とは大きく様相を異にする。ただ、ふるさとへ帰ることを目的にするという単純なものではない。危険が完全に払拭さるまで復旧にも、復興にも手がつけられない。しかも、原発災害は危険のレベルがよくわからない。「健康に今、ただちに影響はない」にしても、何年かのちに、何十年かのちに影響が出ないとは言い切れない。これまでの長期避難支援は、ふるさとへ帰ることを大前提とした。しかし、今回は「帰らないこと」も選択肢になる。まもなく出版する「震災難民―原発棄民 1921―2011」の概要を執筆者たちが報告する。
≪プログラム≫
■講演と質疑
13時00分 開場
13時30分 開演
あいさつ・解題 山中 茂樹
▽13時40分―14時30分 北原 糸子「関東大震災と地方避難者」
▽14時30分―14時50分 森 康俊「首都直下地震:下町の備えはどうか? −墨田区住民調査から−」
☆14時50分―15時00分 質疑
休憩 15時00分―15時15分
▽15時15分―16時05分 田並 尚恵「県外避難者への支援ー自治体による支援を中心に」
▽16時05分―16時30分 山中 茂樹「原発事故と避難」
☆16時30分―17時00分 質疑・全体討議
参加定員: 70名 (入場無料)
申込方法: 参加ご希望の方は
・氏名
・連絡先(Emailアドレス又は電話番号)
・所属機関
・研究会開催日:3月27日(水)
・研究名:第6回公開セミナー
を明記の上、下記アドレス宛にメールにてお申込下さい。
参加申込用アドレス: [email protected]
※お申込時点で、既に受付が終了していた場合は、その旨折り返しご連絡させていただきます。
(受付完了のご連絡はいたしません)
※入館には事前登録が必要です。
当日は会場受付にて申請したお名前をお伝えください。 入館カードをお渡しいたします。